車を運転する方に義務付けられている運転免許の更新。
人並みから少し斜め上へ外れた生活を送るトモコさんですが、ご多分に漏れずトモコさんにも免許更新通知はしっかりと届きます。
そんなワケで、トモコさんの免許更新へ行かれた際のお話。
久々の免許更新でちょっとアンニュイなトモコさん。
久々過ぎて免許更新センターの場所もあやふやになってしまったお茶目なトモコさんは免許更新ハガキに記載された電話番号から目的地をカーナビ設定し、意気揚々と更新センターへ向けて爆走なさいました。
しばらく走り続け、カーナビが目的地付近のアナウンスをするころ、ちょっとした違和感を覚えるトモコさん。
「・・・入口が・・・ない?」
「・・・っていうか、こんなトコやったっけなぁ?」
あやふやな記憶を頼りにカーナビの目的地付近をグルグル回るも、どうにも更新センターが見当たらない。
駐車場が見当たらない。
流石にしびれを切らしたトモコさん。
カーナビが示している目的地付近に車を止め、カーナビに設定されている電話番号に電話をしてみることにしました。
・・・トゥルルル・・・
・・・トゥルルル・・・・トゥル・ガチャっ・・・
?「はい、もしもし~」
トモコさん「あ、もしもしー、免許の更新に来てるんですけど、入口が分からないんですけどー」
?「・・・ん?更新?」
トモコさん「場所が分からないんで、ナビを設定して今目的地に着いてるいんですけど、どっから入ればいいんですかー?」
?「・・・ネエちゃん、今、車止めて電話しとるんかいの?」
トモコさん「あー、はい、着いてるんですけど、入口が分からなくて電話してるんですー」
?「・・・ネエちゃん、それな・・・ワシの家じゃ・・・」
トモコさん「・・・えっ?」
家主さん「・・・ネエちゃん、電話番号ちゃんと入れたか?」
トモコさん「ちゃんと入れましたよっ!●●●●-●●-●●●●って!」
家主さん「・・・ネエちゃん、それな・・・ワシの家の番号じゃ・・・。更新センターの番号は最後が●●●じゃろ?ハガキ見直してみ?」
トモコさん「えぇっ!?うそっ!?」
言われてハガキを見直すトモコさん。
トモコさん「・・・・・・・・・間違って・・・る・・・・・・・・・」
家主さん「じゃろ?」
打ちひしがれるトモコさん。
ふと見上げれば目の前の家のベランダには、こちらを見ながら電話をしているお爺さん。
そして見つめ合う二人。
トモコさん「・・・すっ、すみませんでしたぁああぁぁ!」
ベランダのお爺さんに向かって頭を下げまくるトモコさん。
ハガキを見直し再度カーナビに電話番号を入力し、目的地セット。
カーナビ「・・・モクテキチマデ、ヤク30フンデス」
トモコさん・・・全然場所が違いますよ・・・。
免許更新でさえ、人並みの斜め上を行くトモコさんは今日も元気です。
(ちゃんと免許更新は出来ました)